医学部合格請負人が伝授する学習計画の極意とアプリで簡単にすぐ始められる成績アップ法!
「やる気が出ません。」
「うちの子やる気がなくて、全然勉強しないんです」
予備校や学習塾を主宰しているとよく聞く受験生や保護者の悩みです。
だから、みなさん中途半端な勉強になってしまったり、お子様に「勉強しなさい!」なんて強く言ってしまったりしがちですね。
でも、やる気がないわけではなく、何をしていいかがわかっていないことがよくあるのではないでしょうか。
「勉強するにも何をしていいかわからない」と言う生徒がとても多いです。
私の主催する医学部専門の予備校では、学習計画をしっかりと作ることで、1日15時間以上勉強をする生徒もいます。
私が受け持つ生徒は決してレベルが高いわけではない普通レベルもしくはそれ以下の生徒達です。しかし、これまでに多くの合格者を出してきました。
それには、毎日の学習の積み重ねがあります。
学習習慣は成績アップには大変重要です。その学習習慣を身につけるために必要なのが学習計画!
そこで、今回は「学習計画が学習習慣を身に付ける理由」と普通の子でも医学部合格を手にした「学習計画の立て方の極意」についてお話したいと思います。
さらに、オンライン教育のサービスのアプリを使って、簡単に効果のある学習の予定を立てられる方法をご紹介します。 実践していただければ、毎日の学習習慣が身につき、やる気も上がり、成績アップや合格に繋がるはずです。
目次
なぜ成績上位者は学習計画を立てているのか?
成績上位者は学習計画を立てている!(東大和市立第三中学校のアンケート)
まず、見ていただきたいデータがあります。
ベネッセ総合研究所の「小中学生の学びに関する実態調査(2014)」の結果を見てみると、成績上位者ほど計画を立てて勉強する人が多いことがわかります。
計画を立てて勉強する人のうち45.2%が成績上位者、25%が成績下位者となっています。逆に計画を立てて勉強しない人のうち40.6%が成績下位者、28.8%が成績上位者という結果です。つまり、成績上位者は学習計画を立てることで何らかのプラスの効果を得ていると考えられるのではないでしょうか。
他のデータからも小中学校の成績上位者には学習計画を立てている児童生徒が多いようです。
これにより、学習計画が成績に反映していることはわかると思います。勉強を計画的にそして習慣的にできているから成績が良いと考えることもできます。
このサイクルの裏には、実は、脳内で脳内麻薬の一種であり、脳にとっては報酬となるドーパミンが放出され、脳がまたドーパミンを出すために頑張ろうという意識を生み出している結果があるのです。
それでは、ドーパミンを放出させるにはどうしたら良いのでしょうか。
そのコツは、目標を達成した達成感を味わうことです。
その達成感を味わうためには、まず達成すべき目標の元となる学習計画を作ることが大切です。
そして、それによって学習目標も明確に見えてくることで、まずドーパミンが出されます。
さらに、その目標を達成することで脳にさらなるドーパミンを出させてやる気アップに繋がります。
ドーパミンを放出させる仕組みを理解し、それに合った学習計画の考え方を学びましょう。
ドーパミンはやる気アップ物質だ!!
学習計画を立て目標が明確化させ、目標達成をすることで脳がやる気になる!
学習計画を立てると目標も立てやすくなります。その目標を達成しようと挑む時に脳ではドーパミンが分泌されます。さらに、その目標を達成したときに脳内でさらにドーパミンが大量に分泌されます。
脳をやる気にさせる物質について聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
そう!それがこのドーパミンなのです!
ドーパミンとは、脳全体にある側坐核(そくざかく)と呼ばれる神経細胞から分泌される神経伝達物質です。
文部科学省が行っている脳科学研究戦略推進プログラムにおいて、東京大学の河西春郎教授の「ドーパミンの脳内報酬作用機構の解明」によると、側坐核の脳の神経結合部であるシナプスがグルタミン酸により活性化されたあと、報酬信号となるドーパミンが与えられた時にのみシナプス部分が増大することがわかっています。簡単に言えば、ドーパミンは人間に幸福感を与えることができる「脳内報酬」です。
だから、脳はドーパミンを得るために頑張ろうとするのです。
これがやる気の源です。
つまり、やる気を上げるには、ドーパミンをいかに分泌させるかが鍵を握っています。
では、どういう時にドーパミンが分泌されるのでしょうか。
【ドーパミンが分泌される時】
好きなことをする
運動をする
たくさん笑う
音楽を聴く
本を読む
以上のようなときにドーパミンは分泌されると言われています。
しかし、注目したいのは
挑戦をしようとするとき
目標が達成されたとき
つまり、学習目標を明確化し、それを達成することによって脳からドーパミンが分泌されやる気が生まれ、さらに学習をしようとするのです。
これが勉強をやる気になるサイクルになります。
成績上位者がよく勉強をするのは学習計画を立て、それをクリアしようとするときと達成したときにドーパミンが分泌されやる気が上がっているからなのです。
やることが決まっているから毎日勉強しやすく学習習慣もつく!
私の生徒達は毎日朝予定を1日の予定を立ててから学習に取り組んでいます。
その結果、多い時で一人平均14時間〜15時間、普段でも最低12時間以上は学習に取り組んでいます。
それでは生徒のみんなにどのようなことに気をつけて計画を作るか実際に私が指導する内容をまとめましたのでご覧ください。
学習計画を作り方の極意
やる気を上げる学習計画とは、具体的で達成できるぎりぎりの量を設定したものです。
学習計画は、月・週・日単位で立てます。
そして、必ずページ数など具体的な数字を用いて、ギリギリやり切れる量を設定します。
達成意欲と達成感によってドーパミンが出てまた頑張れるサイクルが生まれます。
【月、週、1日単位で計画を考える】
例えば、定期テストなどまでの計画を考えてみましょう。
長期目標(テストまで)
次のテストまでの範囲は、前回のテストから考えるとおおよそ検討がつくはずです。
教科ごとにやるべきことをそして、どんどん書き出していきましょう。
その際、「教科書の○ページから○ページ」と具体的な数字を使って書くことを忘れないでください。
具体的数字を使い、目標が明確になるとまたドーパミンの分泌に繋がるのです。
これで長期的な目標は完成です。
中期目標(長期目標を週単位に)
次に、それを週単位に細分化をします。
ここで大事なことは、「可能なギリギリの量を設定」することです。
そして、決して無理はしないことです。
ドーパミンの話を思い出してください。ドーパミンは目標を達成したときに多く分泌されたのでした。
だから、自分が1週間でできるギリギリの量を設定してください。
ギリギリの量の設定は、難しそうですがおおよそ「学習ページ数÷学習時間」で予想が出来ます。オンラインのアプリなどを使用すると学習ページ数と学習時間が分かりやすくて学習記録をつけていくことでこの計算ができるようになります。学習記録をつける大きなメリット言えます。
短期目標(中期目標を1日単位に)
最後に週単位の予定から毎日1日ずつ予定を考えて、その目標を達成するよう実行していきます。このときも1日にできるギリギリの量を設定してください。
毎日目標を達成することで、ドーパミンが分泌され毎日学習することが可能になります。
学習習慣の完成です。
1日の積み重ねによって、週単位、長期での目標も達成できれば、さらなるやる気が向上していくことが期待できます。
学習予定によってやる気をアップさせることが可能になります。
・月、週、1日単位で予定を組む。→テストに向けて長期の目標を考えるとやる気が上がる
・具体的な数字を使って明確化する。→自分の目標がわかりやすいとやる気が上がる
・ギリギリやり切れる量を設定する。→達成感を得るとやる気が上がる
学習計画アプリを使って簡単に目標を立ててみよう!
・スケジュール・プランナーと簡単な使い方の紹介
オンライン学習計画アプリ「タイムテーブル」を使って学習計画を作ろう!
多くのリマインダー系のアプリがありますが、週単位、1日単位の計画を作るのに有効なのが「タイムテーブル」です。
長期的な目標は1科目ずつやるべきことを書き出すだけでOKです。
長期目標が準備できたら早速タイムテーブルを使って週単位の中期目標と1日単位の短期目標の学習計画を立てていきましょう。
画面下の「宿題」に週間の予定と目標を入力します。
まず、画面下の「宿題」をタップします。
ここにテストまでの長期的な目標を週単位で入力していきます。
【名前】 テキスト名+ページ数or時間数を入力
【科目】 科目名を選択
【期日】 週単位の計画ですが、土曜日を期限とします。日曜日は予備日にしておくことをオススメします。
【完了】 期日までに全て完了に変えられるように、終わったものは「完了」に変更
※有料版にするとリマインダーや添付資料をつける機能も使用することができます。
毎日、学習前に「タイムテーブル」に1日の学習予定を入力します。
「宿題」の画面で、週間の予定を確認後、画面下の「タイムテーブル」をタップし
ます。
「追加する」をタップします。
【科目】 科目名を選択
【場所】 テキスト名とページ数を入力
【開始時間】開始予定時間を選択
【終了時間】終了時間を選択
※こちらも有料版にするとリマインダーの機能で学習時間を知らせてくれるようにな
るので便利です。
まとめ
今回は学習計画の極意と効果的な学習計画が作れるアプリの使い方についてお話をしました。
学習計画を立てることが、脳のドーパミンの放出に繋がり、やる気をアップさせ学習習慣が身に付けられることに繋がります。
そして、そのドーパミンを放出させるためには、目標を明確にし、達成することに喜びを感じられる量を設定することが大変大切です。
そのためにも、長期的な目標、週単位の中期的な目標、1日単位の短期的な目標を立てることです。
みなさんが学習計画を立てることでやる気やモチベーションも上がり、学習習慣が身につき良い結果に繋がることを祈っています。