無機化学が苦手な方へ!高校生・浪人生におすすめの化学アプリ3選
「周期表の元素記号が覚えられない」「イオン反応式が書けない」
無機化学の授業で、こんな悩みを抱えていませんか?多くの高校生・浪人生にとって、化学の「理論、有機化学、無機化学」の中でも無機化学は「覚えることが多く」暗記が苦手な理系の受験生や高校生にとっては厄介な分野です。教科書や参考書だけでは系統立てて理解するのが難しく、苦手意識を持つ人が少なくありません。
しかし、今やスマートフォン一つで無機化学の学習環境は大きく変わります。適切なアプリを活用すれば、とても効率的に無機化学の暗記ができるようになります。実際、私の生徒でコツコツやる暗記が嫌いだった生徒がアプリを使用し無機化学の知識を暗記していった結果、志望校に合格しました。
この記事では、無機化学が苦手な高校生・浪人生の皆さんに向けて、具体的にどのようなアプリをどう活用すれば効果的に学習できるのかをご紹介します。勉強に追われる毎日でも、効率的に無機化学の成績アップを目指しましょう!
暗記の壁!なぜ無機化学だけこんなに覚えられないの?
「元素記号がごちゃごちゃになる…」「反応を覚えてもすぐ忘れちゃう…」
無機化学に苦手意識を持つ高校生・浪人生は多いんです。なぜこんなに苦手になるの?その理由を理解することが克服への第一歩です。
まず、覚えることの多さに圧倒されることが最大の理由。周期表の元素とその性質、イオン、反応式…。これだけの量を見ると「無理かも」と思っちゃいますよね。教科書を開くたび次から次へと新しい内容が出てきて、頭がパンクしそうに。
また、関連性を見出すことが難しく、単純な暗記作業になりがちなんです。有機化学なら「この官能基があるとこう反応する」という法則性が見えやすいけど、無機化学は一見バラバラの知識に見えて、ただ覚えるだけになっちゃう。「なぜそうなるの?」と疑問に思いながらも理由がわからないまま暗記を強いられると、モチベーションも下がりますよね。
特に怖いのは、知っているか知らないかが合否に直結すること。「この問題、見たことない…」となると、解き方すら思いつかず白紙になることも。入試では知識問題が多く、知識の有無だけで大きく得点が変わってしまいます。
さらに、似た性質や反応を持つ元素や化合物が多くて混乱しやすいんです。アルカリ金属とアルカリ土類金属、ハロゲンの性質など、似てるけど微妙に違う内容が多くて、テストではよく間違えちゃうんですよね。「あれ?これはナトリウムだっけ?カリウムだっけ?」と迷った経験、ありませんか?
最後に、抽象的な概念が多くイメージしにくい点も大きな壁。原子の構造や電子の動き、結合の仕組みなど、目に見えないミクロの世界を理解するのは簡単ではありません。
正直に言いましょう。様々な学習法を試してみても、結局は無機化学は暗記したもの勝ちなんです。理解を深めることも大切ですが、入試で点を取るためには、知識をしっかり頭に入れることが最優先。受験勉強の真実はときに厳しいものです。どれだけ多くの反応や性質を覚えていられるか、どれだけ例外事項まで網羅できているかが合否を分けます。覚えることから逃げずに、効率よく暗記する方法を見つけることが、無機化学を克服する最短ルートなのかもしれませんね。
医学部合格者の告白『無機化学はアプリで乗り切りました』
「無機化学、どうやって克服したらいいの?」
そんな悩みを持つあなたに、実際にアプリを活用して医学部に合格した先輩の話をご紹介します。勇気がもらえるはず!
越智雅崇くん、浪人一年生の時の話です。彼はコツコツ勉強するのが苦手で、それが原因で現役時代に受験に失敗してしまいました。一浪目で私の予備校にやってきた越智くんは、化学の理論分野や有機化学はなんとかできるようになったものの、無機化学だけはどうしても苦手でした。
「先生、暗記が苦手で…。無機の知識が頭に入らなくて」
受験勉強も後期に入り、焦りも見えていた越智くん。そんな彼に私が提案したのが、英単語学習で手応えのあったスマホアプリの活用でした。センター試験用の化学アプリを使ってみるよう勧めてみたんです。
すると驚いたことに、徐々に無機化学の知識が積み重なっていったんです!それまで覚えられなかった元素の性質や反応が、少しずつ頭に定着していきました。そして、河合塾の第一回全統記述模試では51程度だった偏差値が第三回の模試では70にまであがり、見事に東京医科大学に合格しました。
今では越智くん自身が予備校で医学部受験生を指導しているんですよ。彼のアプリ学習の感想はこうです。
「ランダムに問題が出て、全部答えないと星(実績)が消えてしまうんです。それが嫌で繰り返し学習するモチベーションになりました。何より、ただスマホをいじる時間が勉強時間に変わったのが大きかった。手軽でいつでもできるから何周もやり込めたんです。今では自分の生徒たちにもおすすめしていますが、みんなから好評ですよ!」
無機化学の暗記に悩むあなたも、適切なアプリを使えば越智くんのように苦手を克服できるかもしれません。「暗記が苦手」という壁も、ちょっとした工夫で乗り越えられるんです。次は、そんなアプリ選びのポイントをご紹介します!
アプリ選びで差がつく!無機化学を得意に変えるための5か条
越智くんの成功例を見て、「私も無機化学の苦手を克服したい!」と思いましたか?アプリを使った学習法は、特に暗記が苦手な人にぴったり。私が越智くんに提案したアプリを探すとき、大事にしたポイントは以下の5つです。
①教科書の内容が網羅されている
受験は文部科学省が認定している教科書の内容が全て!どんなに見た目が良くても、教科書の内容をカバーしていないアプリでは意味がありません。特に無機化学では、元素の性質から化合物の反応まで幅広い知識が問われます。「この反応は出ないだろう」と思っていたものがズバリ出題されることも多いんです。教科書改訂で多少のズレは生じる可能性はありますが、基本的な化学反応や元素の性質は大きく変わらないので心配無用。入試問題の9割は教科書レベルの内容から出題されるので、まずはここをおさえることが合格への近道なんですよ。
②手軽にゲーム感覚で取り組める
勉強が続かない最大の理由は「つまらない」から。特に暗記は単調になりがちで、モチベーションが続きにくいんです。だからこそ、ゲーム感覚で楽しく学べるアプリが理想的!問題に正解するとポイントが貯まったり、キャラクターが成長したり、ステージがクリアできたりする要素があると、「もう少しやってみよう」という気持ちになりますよね。達成感を得られると、脳内でドーパミンが分泌され、学習への意欲が高まります。越智くんも「星(実績)が消えるのが嫌で続けられた」と言っていました。こうした仕組みは、無機化学という退屈になりがちな分野でも、学習を継続するための強力な武器になるんです。
③ランダムで問題が出てくる
暗記で最も注意したいのは、順番で覚えてしまうこと。単語帳などでよくあるパターンです。「AがきたらBが来る」という順序に依存した記憶になると、本番で応用が利かなくなってしまいます。ランダムに問題が出てくるアプリなら、本当に知識として定着しているかをチェックできます。「硫酸と何が反応すると〇〇になる?」「この元素は周期表のどこ?」といった質問が予測できない順番で出題されることで、脳が常に活性化された状態で学習できるんです。また、ランダム出題には「間隔反復学習」という効果もあります。一定の間隔を開けて繰り返し学習すると記憶の定着率が高まることが証明されているんですよ。
④解説が丁寧である
間違えた問題や分からない問題があったとき、その場で理解できないと挫折しやすいものです。「なぜこうなるの?」という疑問に即座に答えてくれる丁寧な解説は、学習のスピードを格段に上げてくれます。特に無機化学では、似たような反応や例外が多いので、「なぜこの反応ではこうなるのに、あの反応では違うのか」という違いを理解することが重要。解説がしっかりしているアプリなら、その場で疑問を解決できて学習効率が上がります。やはりわからないものが出てくる可能性は高いので、解説は丁寧にこしたことはありません。参考書も手元に用意しておくと安心です。しかし、結局無機化学は単純暗記になることが多いのも事実ですね。
⑤問題数が多い
記憶はインプットよりもアウトプットが大事!問題数が多ければ、一つの知識に対する多くのアプローチを体験でき、知識が有機的につながる可能性が高まります。例えば、「塩素の性質」について、元素単体の性質を問う問題、化合物の反応を問う問題、実験の結果を予測する問題など、様々な角度から問われることで、知識の理解が深まります。「あ、この反応はさっきの問題と似てる!」という気づきが生まれるんです。また、入試問題では予想外の切り口で問われることも少なくありません。多くの問題パターンに触れておくことで、本番での対応力が格段に上がります。問題数1000以上のアプリなら、十分な練習ができるでしょう。
ダウンロードすべき無機化学アプリ、教えます!
アプリの選び方がわかったところで、実際にどのアプリを使えばいいのか気になりますよね?そこで、私が実際に触れて厳選した3つのアプリをご紹介します!
①無機化学
評価: Apple Store 4.8点(3607件中)、Google Play 4.7点(190件中)
問題数: 1031問
対応レベル: 高校基礎〜受験レベル
シンプルなタイトルですが、内容は超本格派!多くの大学の何十年分もの入試問題から抽出した、入試で点数に直結する知識が満載です。確認テストで基礎を固め、分野別のテストで記憶を定着させる構成になっています。
特に素晴らしいのは問題の質。「これ、入試に出そう!」というものばかりで、実際よく似た問題に出会うことが多いんです。1000問以上の問題数も魅力で、無機化学の基本はこれでほぼカバーできますよ。
ユーザーからは「知識が非常に豊富で、これだけで知識問題は困ることがなくなった」「無機化学を隙間時間で学べるから助かる」という声が寄せられています。一方で「アプリが突然落ちてしまう」「メモ機能が欲しい」といった改善点もあるようです。それでも、無機化学に特化したアプリとしては最高峰の一つといえるでしょう。
②化学の王様
評価: Apple Store 4.8点(3607件中)、Google Play 4.3点(641件中)
問題数: 6440問(理論、有機含む)
対応レベル: 高校基礎〜受験レベル
圧倒的な問題数を誇る「化学の王様」は、理論化学と有機化学も含めた総合的な化学アプリです。クエストのように問題を解いていくゲーム性の高さが特徴で、無機化学の暗記も苦になりません。
魅力的なのは独自の定期テスト機能と全国ランキング。他のユーザーと競争することで、やる気がグッと上がります。さらに全問正解するとアマゾンギフトカードやスターバックスのギフト券がもらえるというモチベーション向上策も!聞き流し機能を使えば、通学中や寝る前にも学習できますよ。
「課金はあるがとてもコスパがいい」「このアプリのおかげで成績が上がった」という口コミが多い一方、「広告が多い」「課金なしでは使い勝手が悪い」という意見もあります。無料版と有料版の差が大きいようですが、本気で成績アップを目指すなら有料版への投資は十分価値があると思いますよ。
③化学センター試験対策 問題集
評価: Apple Store 4.7点(3302件中)、Google Playなし
問題数: 1100問以上
対応レベル: 標準〜受験レベル
このアプリは先ほどの成功例、越智くんが実際に使っていたものです!前課程のアプリではありますが、現課程の内容もある程度網羅されています。良問が多く、解説が豊富でわかりやすいのが特徴です。
ゲーム性も高く、モチベーションを維持しやすいのが魅力。越智くんも「星(実績)が消えるのが嫌で続けられた」と言っていましたよね。共通テストの総仕上げにも使えるので、1年を通して活用できます。
「問題の質が良く、解説のスライド、資料、記録などが見やすい」「復習の際に問題が少し変わって出てくるから理解度を測りやすい」という好評価が多い一方、「チェックつけた問題だけを復習できる機能が欲しい」「アプリが急に落ちることがあった」という声もあります。医学部合格者のお墨付きアプリなので、ぜひ試してみてください!
この3つのアプリはどれも優秀ですが、特に「化学センター試験対策」は実績があるのでおすすめです。自分の学習スタイルに合ったものを選んで、無機化学の苦手克服に役立ててくださいね!
スマホ学習の罠!知らないと損する2つの落とし穴と対処法
アプリ学習の効果は実証済み!でも、ちょっと待って。スマホで勉強するときには、知っておくべき注意点もあります。せっかく良いアプリを見つけても、使い方を間違えると効果半減。ここでは、スマホ学習の落とし穴と、その対策法をご紹介します。
①長時間行うと脳疲労をして学習効率が下がる
スマホの小さな画面をずっと見続けていると、気づかないうちに目も脳も疲れてしまいます。画面からの青色光(ブルーライト)は目への負担が大きく、長時間の集中は視覚的な情報過多による脳疲労を引き起こすんです。
「もっと勉強しなきゃ」と思って何時間もアプリに取り組むのは、実は逆効果かも。記憶のメカニズムから言うと、長時間同じことを覚えようとするよりも、『忘却と想起』のサイクルを繰り返す方が効率的なんです。
【対策】アプリ学習は、一気に長時間やるのではなく、1日の生活や勉強の隙間時間を使って短時間を何回もやるのがベスト!朝の通学時間に10分、お昼休みに5分、帰宅後に15分など、小分けにして取り組みましょう。これなら脳も疲れず、記憶の定着率も上がります。アプリならスマホ1つでどこでもできるのが強みですよね。
②応用問題が解けなくなる
アプリ学習の落とし穴として意外と盲点なのが、「一問一答式の知識は答えられるのに、応用問題が解けない」という状態です。
理解せずに丸暗記すると、「硫酸銅の色は?」と聞かれれば「青色」と答えられても、「なぜ青色なのか」や「他の銅化合物との違いは?」という応用的な問いに答えられなくなってしまいます。入試では、単なる知識の再生ではなく、その応用力が問われることが多いんです。
【対策】アプリで基礎知識をしっかり覚えたら、必ず紙の問題集でアウトプットの練習をしましょう。特に暗記できた単元ごとに問題集に取り組むと、記憶の定着と応用力の養成が同時にできます。
基礎レベルなら「化学の新基本演習」がおすすめ。標準〜応用レベルには「化学の新標準演習」が最適です。これらの問題集は解説が丁寧で、なぜそうなるのかの理解も深まります。アプリと紙の問題集、この組み合わせが無機化学攻略の最強戦略なんです!
スマホアプリは素晴らしいツールですが、それだけに頼りすぎず、従来の学習法と組み合わせることで、真の実力が身につきます。これらの注意点を押さえて、効率よく無機化学をマスターしていきましょう!
まとめ
無機化学は多くの受験生にとって苦手意識の強い分野。覚えることの多さや関連性の見えにくさから「暗記したもの勝ち」の世界です。しかし、適切な化学アプリを活用すれば、効率よく記憶を定着させることができます。
今回ご紹介した3つのアプリ「無機化学」「化学の王様」「化学センター試験対策」は、①教科書内容の網羅性、②ゲーム感覚で学べる、③ランダム出題、④丁寧な解説、⑤豊富な問題数という条件を満たした優れたツールです。実際に医学部に合格した先輩も活用していました。
ただし、スマホ学習には落とし穴も。長時間の使用は脳疲労を招くため、短時間の学習を1日に複数回行うのがベスト。また、アプリだけでは応用力が不足するため、「化学の新基本演習」などの問題集と併用することで、本当の実力が身につきます。
無機化学の苦手意識、今日からアプリを味方につけて克服していきましょう!あなたの受験合格、心から応援しています